いろいろな「はてな」に触れるブログ

基本的には自分用メモの公開版です。オピニオンも書いていくかも。

経済と戦争の大局


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池袋には「宮城ふるさとプラザ」の奥にある小規模のレストランの『通定食』や『芯タン定食』が好きで、よく行きます。

そこへ向かう道をそのまま進むとサンシャインがあり、そこを歩いている人の多くが向かうはサンシャインです。
(もしくは、とらのあなアニメイト・・・)

サンシャインがある場所には、かつて巣鴨拘置所(巣鴨刑務所=現在は府中刑務所、東京拘置所=現在は葛飾区、GHQ接収時=スガモプリズン)がありました。ここで、第二次世界大戦の結果A級戦犯として東条英機らが処刑されたのです。

一方、アメリカに協力的な戦犯容疑者は生かされて、戦後の日本の復旧の中で暗躍しました。それが731部隊であり、正力松太郎であり、岸信介や児玉誉士夫らでした。

731部隊は生物化学兵器の人体実験の資料を米軍に提供し、正力松太郎は読売新聞紙面や日テレ論調を米国追従路線で形成し、岸信介日米安保条約に調印し、児玉誉士夫は日米安保条約を反対する左翼集団の沈静化に一躍しました。

六本木ヒルズや東京ミッドタウンなど、「食・住・遊」の複合施設の先駆けとして来年には開業30周年を向かえるサンシャイン。

その名称が関連するかのように、街中を歩いていても太陽放射を相当量浴びている感じがします。

67年前の2度の原爆投下では、多くの人が太陽光の数千倍もの放射能による癌死で鬼籍に入りました。

地球温暖化とともに、宇宙線を多量に浴びることになる今後は、生物全体の淘汰が行われていくでしょう。癌に強い遺伝子を持つ者と、弱い遺伝子を持つ者の淘汰が。

人間が原発を恐れるのは、おそらく遺伝子レベルでの嫌悪感があるからなのかもしれません。つまり、池田信夫氏がいくら理論で論破しても、そこに関してはいかんとも受け入れがたいものがあるのでしょう。

人間は、その環境や思考によって、不条理な世界を形成してきました。その多くは、排他的な思考によって、です。世界史を紐解いた時に、黒人差別やユダヤ人差別、黄色人種差別、宗教戦争・・・。日本においても、歴史上そして現在でも多々見受けられます。

この蔑視は、こどものいじめに見受けられるように、本能にインプットされた不可避な性質であるかのような気さえしますが、歴史年表に残されてきた数々の出来事のその裏には、経済的な恩恵を受ける者が安全地帯から見下ろしていたケースが随所に見受けられます。

9・11からイラク派兵への道筋の不条理さも巧妙な世論形成によって当初は支持されました。アメリカ民衆はおろか、敵とみなされないための“パワー”によって、各国がアメリカ支持を表明しました。わが国も、です。

ペリー来航より世界の覇権争いを意識し列強に挑んで破れた日本は、敗戦国の宿命を背負って今日まできました。もとをたどれば、中東〜ヨーロッパの戦争の歴史が世界の常識となっていたことが元凶ですが、そこにお金の問題が絡んできて、原爆投下までの世界大戦の悪夢を見ることとなってしまいました。結果として、戦争に参加したことで、今日の経済大国への道が開けていることは、唯一の収穫ですが・・・。

紀元前から続いた国境をめぐる縄張り争いも、産業の発展も、自国の富のための侵略や収奪が自国民の不幸を招いては本末転倒です。人間はそんなに頭の悪いものなのかと思うと、極めて残念です。お金を儲けるというよりかは、お金のせいで戦争を余儀なくされました。その裏には、世界経済をもコントロールするほどの大富豪たちの意図的操作があり、投資した国が勝てばより儲けられるという競馬の馬にされた一面もありました。

ナポレオン戦争で儲けたネイサン・ロスチャイルドから始まった大富豪の経済支配の歴史は今日まで続き、昨今の世界情勢のあらゆる面でも垣間見ることができます。

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日本もまた経済支配下に置かれ、経済支配者のさじ加減ひとつで国が揺るがされる危険をはらんでいます。安定のためには、当面アメリカ追従をしていかないといけません。また、中国への配慮も怠れません。米中の狭間で、がんじがらめになっているのが日本の現状です。

このあたりの感覚は、ネット世論のレベルではかなり軽視されていますが、意外と今後軽視してよくなるかもしれません。インターネットの台頭によって、「国境」や「国」は、物理的な境界線と税を対価とした住民サービス(治安の維持や生活基盤の提供等)の提供者でしかなくなりつつあります。

「ネット住民」というのは言い得て妙です。

翻って経済の話。失われた10年を経て、小泉政権下でいざなぎ景気超えを見せる日本の景気立て直しをしつつも、アメリカ追従がなければどうなっていたかわかりません。そもそも様々な利権が渦巻いていて、バブル崩壊で大打撃を受けた銀行には、再建の名の下に外資に乗っ取られ、公的資金がそのまま外資の懐に入ってしまったものもありました。

法律は外資が日本企業を買い漁れるように整備され、投資先として見られていた時期もありました。その外資とは、経済支配者たちが放った文字通り“ハゲタカ”である投資銀行であると言われています。

そして、大事なのは“いざなぎ超え”の裏にも、国内外で多数の死者が生じていることです。ある国が潤っている裏には、貧困の国が病死者と餓死者を増やしている事実を忘れてはなりません。ある国でニートが大量に生まれている裏では、肉体と時間を切り売りしている人がいることを頭の片隅に置いておかねばなりません。

今のところ、先進国は格差を活用した経済で持ちこたえています。

なんとなーく、将来はマルクスが唱えたような経済社会が訪れるかもしれませんね。

マルクス主義者じゃないですけど、否定はできませんw



陰謀論者、反原発主義者のイメージが強い広瀬だが、近現代のアメリカの経済支配構造について的確にまとめられた名著である。誰がアメリカを動かしているのか、つまり世界を動かしているのか、その黒幕にスポットを当てた内容に興味があればぜひご一読を。