先日、「チャーハン王」のエントリをしたが、ようやく食べに行く機会を作れた。
いや・・・合戦で忙しかったのだ。
参考エントリ:「チャーハン王」 ―専門店の戦略の妙
http://macochi.hatenablog.com/entry/2012/10/06/163700
いや~、これは毎日食べれる美味さだった。
メニューはこんな感じ。
極上チャーハンと旨み凝縮スープの「チャー王セット(880円)」を注文し待つこと5分。
量は大盛りにしないと物足りないかな?っていう量だった。
「パラパラなのが当たり前」というだけあって、見事なパラけ具合。食感もよく、噛むたびにじわじわと旨みがにじみ出てくる。
そして店員さんに美味しい食べ方の案内をいただき、試してみることに。
特製のタレ(酢醤油)をかけるとのことで、そのとおり食べてみた。
「ウ・・・、ウマイ・・・!!!(´;q;`)」
私は「推奨の食べ方」であまり好きだと思えるものに出会えた機会がないのだが、これは格別に美味しい。
そして単品700円に180円増しで付いてくるスープの味も堪能してみることに。
「なんか・・・ありがとう・・・!!!(´;q;`)」
こってりしているのに後味はサッパリしていて、チャーハンとの相性は抜群だ。醤油と化学調味料でこしらえた申し訳程度のありがちなスープとは雲泥の差である。
チャーハン自体は確かに美味しいのだが、オーソドックスでキワモノという美味さではない。
良く言えば飽きのこない味であり、悪く言えば個性が無い。だが、酢醤油とスープによって他では味わうことのできない極上モノへと昇華する。影の主役は間違いなくこのスープだ。
単品で頼まなくてよかったと安堵した。
スープを飲まずしてこの店を語れない。チャーハンを「極上」たらしめているのは、3種の塩をブレンドし2日間じっくりコトコト手間をかけた鶏ガラスープである。この旨みとコクが凝縮されたスープを飲まないということは、この店に来る意味を半分以上失っているに等しい。
チャーハンの性質を知り尽くした上で、引き立てるものをさりげなく添える。
これが「チャーハンを極める」ということの本当の意味なのだ。
ランチタイムを外して行ったのだが、満席で待つ人も出ている。写真奥の「新橋 牛かつ おか田」が前のエントリで書いた行列ができる繁盛店だ。
ニュー新橋ビルの地下の独特の薄暗さの中で、「王様米」一粒一粒が活き輝いている。
食べ終わり新橋のビルに縁取られた空を見上げながら思った。
「私の中での新橋に行く価値が、また一段上がった」と。
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