さくら水産の「新モデル店」に行ってきた。
新モデル店のコンセプトは、
・家飲み以下のお気軽価格で提供
・お通しを無くした
・宴会メニューはカスタマイズOK
・低カロリー&減塩のメニュー
・ドリンクバー
・心地よい注文システム
といったものである。さくら水産といえば、もともとランチタイムのリーズナブルな定食(ごはん、生卵、味噌汁、味のり食べ放題、ランチタイムの会計は食券制)のイメージが強い居酒屋であった。
そのさくら水産が新たな試みをスタートしたのだ。
まず、ディナータイムに来店しても、300円前後の単品メニュー(おかず)に「ごはんセット(180円)」を付けて定食にできるようになった。刺身メニューは従来どおり豊富である。
そして画期的なのは新しい注文システムだ。タッチパネルを採用している。
夜に1人で行っても仕切りつきの1~2人席があり、タッチパネルで注文できるため店員との会話のやりとりが不要である。
ごはんセットはランチタイムと同様に、生卵やのりが付いてくる。日によって旬の刺身が代わる代わる注文できるため、飽きにくく通いやすい面もおおいにある。
メニューは豊富で、バラエティに富んだ刺身や焼き魚、煮物、揚げ物、サラダ、握り寿司、そして焼きうどんまである。特に握り寿司は1人前9貫で550円、3~4人前の桶で1,480円と格安だ。冬場は鍋メニューも取り揃えている。
タッチパネルで注文を確定させると、混み具合にもよるが混雑していなければ数分で店員が料理を運んでくる。
タッチパネルが苦手な人のために従来どおりのメニュー表もあり、押しボタンで店員を呼べるシステムも併用している。
会計もタッチパネルで店員を呼んでできる。回転すしチェーンでは一般的になったタッチパネルによる効率化によって、店員の労力負担が減り、1人で来店した客のストレスも減らせるという画期的なシステムだ。
なにより良いのは、お通しが無いことだ。これは大きい。お酒を飲まない場合はランチタイムのような価格で夕食を取ることもできる。
もちろん、従来どおりの居酒屋としての利用も可能だ。
居酒屋チェーンで過労自殺事件が起きた例があるが、注文時の客とのやりとりによるストレスが無くなることは、従業員の精神状態維持のためにも有効なシステムである。
健康志向やアンチエイジングといった時代の潮流にも乗っていて、感心が持てる。500円台の定食メニューを充実させている牛丼チェーンで肉メニューばかり余儀なくされている人にとってはありがたいだろう。
ぜひともこの新モデルが成功モデルとなることを祈る。
あと、私からの提案としては300円で30分間だけネットにつなげられるシステムをこのタッチパネルディスプレイに導入すれば、ネットショッピングや調べごとをしながら食事ができたり、お酒を飲みながら生放送・動画の視聴ができる。長居してもらっても店側は採算が取れる。
どうだろうか?